遺産分割協議書を作成しています。
「不動産相続の相談窓口」セミナーに参加いただいたK子さん。80代の女性。
遺言書の作成、実家信託、介護信託、エンディングノート作成について、個別相談をしておりました。
とても元気で、少し複雑な推定相続人に対して、気配りをされる方。
遺言書を完成する前に、遺族からK子さんがご逝去されたと聞く。
「あのおばあちゃんが・・・」思わず涙が。
遺産分割協議書作成について、遺族(相続人代表)より依頼を受ける。
相続人は代襲を含めて10人以上。
前妻と後妻の子供がいる。
法定相続にしてしまうと、不公平になる。
お世話をしてきた方、近いお付き合いをされてきた方と
戸籍だけの相続人、揉めると「笑う相続人」と言うやつだ。
法定相続では、実家が相続人全員の共有となってしまう。
そもそも実家は生前に信託を組む予定でした。
昨日、遺産分割協議書の最終版と「相続人の皆様へ」という
生前にK子様から相談を受けていた内容を文章でまとめる。
ここがポイント。
相続財産は個人(故人)のもの。相続人のものではありません。
k子さんに「すべて財産はあなたのもの。自分のためにすべて使っても
いいのですよ。但し、お世話になる方には信託で託すのが良いです」と
お話していました。
書類を作成しながら、ありし頃のK子さんの笑顔を思い出し、
K子さん、あなたの思いを尊重した分割協議をしますね・・・
と心の中でつぶやく。