「相続対策」というと
「相続税がかかる方が考えればいいこと」
「お金持ちの問題」
「自分とは関係ない」
と考えてしまいますが、そうでしょか?
相続とは相続税だけの問題ではありません。
特に、新型コロナの時代。お金に対する考え方も
人生に対する考え方も変わって来ます。
相続するものは資産だけではなく、
「もの」「言葉」「思い出」「生き方」
そう考えると、「相続」に資産の額や年齢、性別は
関係ないと思いませんか?
相続税がかかる方は10人に一人くらい。
ですが、相続は誰にでも発生します。
そして「万が一」の時はいつ訪れるのかわかりません。
志村けんさんの突然のコロナ感染死亡。
よく言います。世の中には三つの坂がある。「上り坂」
「下がり坂」「そしてまさかの坂」
統計調査があります。毎年一万件くらい相続の分割争いで
裁判となっています。
そのうちの7割以上が相続財産の総額が5000万円以下の人たち。
5000万円以下の相続財産だとほぼ基礎控除の範囲内で収まり、
相続税がかからないケースです。
なぜもめるのでしょうか?
財産が多くあると、税理士やコンサルタントなどの専門家が
アドバイスしています。そして相続税対策や遺産分割対策も
早めに検討されている方が多いのです。
一方、相続税はかからない。関係ないと思っている家族の
場合はいかがでしょう?
例えば、母親がお亡くなりになり、兄弟2人で相続するとします。
相続財産は自宅2000万円、預貯金が1000万円といった方が多い。
長男は親と同居しており、親が亡くなった後もその家に住み続ける
とします。
長男は家を相続する。預貯金は弟と折半だと思っている。
2000万円+500万円 弟は500万円の預貯金を相続する。
ところが、弟は平等な相続をと思っている。
弟の考え。兄貴は家を相続するのだから、預貯金1000万円は
私が相続する。兄貴が家を相続するのなら、不平等になるので兄貴から
500万円もらいたい。(代償という)
兄貴ばかりがたくさんの財産を貰ってずるい・・・
相続人の思いはお金が欲しいのではなく、親の愛は平等にうけられる
ものと思っています。
それは財産の分割についても同じです。
それぞれの思いとや感情が加わり、相続が始まると仲がいいと
思っていた兄弟がもめるのです。
ですから、相続税がかからなくても、元気なうちに
「相続」に対してしっかりと向き合っておくことが大切です。